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▼Drakeは「Best I Ever Had」を筆頭に粒ぞろい。
 メディアにはあまり振り回されたくない。本を選ぶ時書評は読むが、本屋に足を運んで目次を読んで、できれば冒頭の数ページを読んでみて、装丁を感じて、決めたい。映画を観る前に、あらすじを読んでみたり、識者のコメントは参考にするが、それで映画を観た気にはなりたくない。できれば映画館に足を運んで、どでかい映像を観て自分の中の位置づけを決めたい。
 音楽に対してもスタンスは同じ。メディアの評価よりも自分の耳を信じたいし、ミュージック・ビデオの派手な演出に振り回されないで、音だけに反応したい。
 Drake(ドレーク)というラッパーをなかなか聞く気がしなかったのは、あまりにもメディアの評判が高く、自分の感覚を忘れて、メディアにただただ相乗りしていきそうな気がしたからだ。Drakeは、未だメジャーレーベルと契約していないインディラッパーでは圧倒的NO.1と騒がれている。最近ゴシップ情報まで盛んだ。ぼくは、そういう喧騒をどこかで遠ざけようとしていた。だから、聞く機会があっても、あまり身を入れて聞いたことがなかった。
 それでも、あまりにも気になってきたので、やっぱりそれはミーハー根性だと思うけれど、今週ばらばらと出ているシングルなどをシャッフルして、気合を入れて聞いてみた。
 とことんまでかっこよかった。
 変なプライドを捨てて、メディアの評価をそのまま受け入れる心の広さは、やっぱ必要だと思った。
 

Drake/Best I Ever Had

 この曲「Best I Ever Had」はアメリカでは馬鹿みたいにヒットしたらしく、すでにBustaやSwizz Beatsなどが茶々をいれた様々なリミックスが出現している。R&B界きってのミーハー男、R. Kellyがそんな潮流を見逃すわけがない。彼も早速声を吹きこみ、先日R Kellyリミックスとして登場した。それを聞いて苦笑してしまった。何故って、曲の最後に自分のアルバムを宣伝してたから。そんなリミックス聞いたのは初めての経験ではないかと思った。
| この記事のURL:03:15 | Music/音楽 |comments(0) | trackbacks(0) |
▼ついにRapahel Saadiqがブルーノート東京に。祝来日!
祝 Raphael Saadiq(ラファエル・サディーク)来日@ブルーノート東京

 最近あまり仕事もプライベートもうまく行っていなかった。日々、最低な気分を更新しているような気がしていた。金・土の大雨がそれにまた拍車をかけて、危うく自暴自棄になりそうだった。
 ところが、昨日今落ち込んでいることがどうでもよくなるほど、素晴らしいニュースを知った。ついに、なんと、あの、ぼくが心酔する、心酔しすぎてMIXCDまで作ってしまった、Raphael Saadiqが来日するのだ!ブルーノート東京に6/26〜7/1の5日間、計10公演!!ラフィエール!サディー君!

 ブログをしているとたまに素晴らいことがある。昨日「ぜんさん」という読者の方からコメントをいただいた。そこに「ラファエル・サディーク来日しますね」なんて書いてあった。一瞬意味がわからなかった。目がきょろきょろ何度もまばたきをした。意味がわかった瞬間、興奮は最高潮へ。いろんな人に電話をかけまくった。ぜんさん、本当にありがとう。全然しらなかった。本当に教えてくれてありがとう。
 さて、早速大阪の親友と1公演予約した。しかし、次いつ観れるかわからないわけで、1公演で満足できるわけないのがわかっている。あともう2公演は行きたいと思っている。こんな時は、金のことなんて心底どうでもいいと思った。こんなにドキドキしているのは久しぶりかもしれない。先日大阪に帰ってしまった元彼女との初めてのデートの時よりもドキドキしているような気がする。
 あっもしかしたら、あいつ、これ読んでいるかもしれない。訂正しとこう。 
 「おまえとの初めてのデートの時が人生で一番ドキドキしたよ。今のところ」
| この記事のURL:00:43 | Raphael Saadiqに栄光を |comments(2) | trackbacks(0) |
▼DJ Quik & Kurupt/Hey Playa! from 『Blaqkout』
 DJ QuikことDavid Blake氏は2、3年前の実姉暴行事件あたりから何かおかしかった。もちろん「音」の話だ。AMGと組んで、数曲リリースしたりMIXCDを発表していたりしていたが、何か音に迷いがある、と思っていた。今までの自分の音にとらわれず、もっと貪欲に現行ミュージックシーンの音を取り入れていこう、という意思は伝わってきたが、腰が座っていないというか、ぶれているというか、そんな感想を持っていた
 ところが、昨年のスヌープの『Ego Trippin’』でのあの天才っぷり。同じ天才族のTeddy Rileyと長い付き合いのSnoopによって、Quikは再生したのだ。
 もうすぐでKuruptとのコラボアルバム『Blaqkout』が発売される。それを前に先行シングル「Hey Playa!」を聞くことができた。Quikの黄金時代がもう一度やってくるんではないか!と聞くものを熱狂させる快作の登場だ。どこにもぶれた意思は見当たらない。


| この記事のURL:00:01 | Music/音楽 |comments(0) | trackbacks(0) |
▼詩的な男が残した言葉。
 放っておくと限りなく思考が拡散してしまう日、開きっぱなしの蛇口は自ら閉めようとしないといけない。頭が妙な回転をはじめると、眠気というやつは、ぼくを捕えることを忘れる。かつて閉め忘れては、寝れずで、何度朝日と対面したことか。
 手元には、4種類のノートがある。それぞれに役割をあたえて使い分けている。その内の雑記帳を今日は手に取った。蛇口を少しでも閉じるため、過去に自分が記した他愛もない事実・空想を読んでみた。
 ぱらぱら読んでいると、こんなこと書いた覚えがない、というような記述がたまにある。思わずたまげたのは、こんな文章だ。

「何かを得ようとすると、何かが確実に失われるのに、得ようとしている何かが確実に手に入るわけではない。ぼくらはそんな冷徹な現実の中で生きている」

 その時何があって、ぼくは何を思って、これを書いたのだろうか。ぼくは一体何なのだろうか。何になりたいんだろうか。とにかく、自画自賛だけれど、名文であることは間違いない。
| この記事のURL:01:15 | Note/雑記 |comments(2) | trackbacks(0) |
▼J Dilla aka Jay Dee『Dillanthology 1』を聞く
Dillanthology 1
Dillathology Vol.1

 J Dillaの死後、彼の関連作品を集めたコンピレーションが何枚出たのだろうか。よくわからん。
 その状況で、『Dillanthology 1』というコンピレーションが、また出た。

 かれこれ10年の間、ぼくはJay Dee/J Dilla作品のコレクターとして目を皿のようにして収集してきたので、既発のレコードでぼくが持っていない盤はないといってもよい。CDだって、ほぼ持っているのではないだろうか。だから、コンピレーション収録作品も既に全て持っていて、かなり聞きこんでいるわけだ。とはいえ、J Dillaと銘打った作品を買わずにはいられない。今回も発売後すぐに手に入れていた。
 聞いてみても、すでに慣れ親しんだ楽曲ばかりで目新しさは全くない。それでも、ぞくぞくするこの感覚はなんだろうか。彼のビートはいつも体の一番奥のほうの柔らかい部分にずしんと響く。昔の熱狂と同じくらいの熱狂がその柔らかい部分からうにょーんと伸びて、ぼくをつたう。
 買ってよかったな、やっぱりと思った。このCDがなければ、こうした曲順で聞くこともなかっただろうし。

 もう少しで『Dillanthology 2』も発売になるそうだ。気がついたら、買っているんだろうな。
| この記事のURL:22:52 | Jay Dee/J. Dilla |comments(0) | trackbacks(0) |
▼佐藤雅彦『差分』
 気持ちいい瞬間はたくさんある。風呂上りのポカリを飲むとき、手の指をぽきぽき鳴らすとき、汚れた白いスニーカー丁寧に洗ったらもう一度真っ白になったとき、帰りの電車でスムーズに座れたとき、夢中で話していると知らずに韻をふんでしまったとき、トルストイの『戦争と平和』を読み切ったとき、目を付けていたアーティストが売れたとき・・・
 佐藤雅彦の本を読んでいるときも気持ちいい。頭の中がぽこぽこという音に満ち溢れ、視界が明滅する。

差分
佐藤雅彦・菅俊一・石川将也/差分 

この本は、下の映像の延長線上にある。
| この記事のURL:18:04 | Book/本 |comments(0) | trackbacks(0) |
▼岸本佐知子『ねにもつタイプ』
 困った困った。胸のあたりが苦しい。誰か指圧の上手い人に親指でギュッと胸の内部を抑えられているような感覚だ。半月前から断続的に感じてた苦しさだけれど、ここ数日は起きている間ずっと感じ続けている。
 大きく深呼吸をすると、息を吐いている間だけ楽になるが、またすぐに苦しさが戻ってくる。
 でも、ぼくはそれが病気ではないと知っている。木曜日、前日深酒をしたせいで胃が気持ち悪かったので、胸の苦しさもそのせいか、と考えてみたけれど、それとはまた別のもののようだ。 

 岸本佐知子の『ねにもつタイプ』は、苦しさの中の息抜きだった。1ページ1ページをいつくしむように読んだ。いきつもどりつ読んだ。それでも読み終わったとき悲しかった。もっとこの本を読み続けていたいと思った。
 この本は、ニコルソン・ベイカーなどのアメリカ文学翻訳家である岸本佐知子さん(美人!)の2冊目のエッセイだ。
 どこかで彼女のエッセイがたまらなく面白いというのを読んで先日『気になる部分』を読んだ。どこかで誰かが書いていたとおり、本当にたまらなく面白かった。ふわふわ包まれるような気持ちのいい文章で、視点がおかしすぎて、電車の中で腹を抱えて笑いそうになった。笑いをこらえるために唇を噛んで、下唇が血に滲んだこともあった。
 だから、この本を見つけた時心が踊った。舞い上がった。またあの楽しい文章に触れれるんだ!
 オリンピックが嫌いと言ってみたり、難しい英文の翻訳をしながらコアラの鼻に思考がそれたり、明日殺されるかもしれないと考えて近所のコンビニのレシートを大切に財布にしまったり・・・時折、掌編のような挿話が挟まれることもある。 『気になる部分』とは違ったスタイルを楽しむことができる。
 全部で48のエッセイがまとめてあるのだけれど、その全てが、様々な「型」で書かれているのもたまらない。次のページでこの人は、どんな書き出しで、どんな流れで、どんな妄想をしてくれるのか、ページをめくるとき、どきどきした。
 
 大好きな本が、また一つ増えた。

ねにもつタイプ
岸本佐知子/ねにもつタイプ
 
| この記事のURL:22:55 | Book/本 |comments(0) | trackbacks(0) |
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